「緑のゆびの書棚から」
スタッフおすすめの本を紹介します。
『ささやきの島』
作者名 フランシス・ハーディング
訳者 児玉 敦子
絵 エミリー・グラヴェット
東京創元社
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参考書籍
『嘘の木』
フランシス・ハーディング著 児玉敷子訳
東京創元社
『忘れられた巨人』
カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳
早川書房
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イギリスの作家フランシス・ハーディングの400頁を超える長編
「嘘の木」を読んだのは10年近く前になります。
高名な博物学者サンダリーによる世紀の大発見「翼ある人類の化石」が捏造だという噂が流れるなか、サンダリーが謎の死を遂げる。父の死に疑問を抱いた娘のフェイスが、父が遺した奇妙な手記に記された「嘘を養分に育ち、真実を見せるという不思議な木」を探し、真実を求めて闘う少女の姿を描いた傑作です。
今回オススメするのは、そのハーディングとしては珍しい短編「ささやきの島」です。
本文128頁のなかには、イギリスを代表する絵本・挿絵画家のエミリー・グラヴエットの絵がふんだんに描かれており、絵本、児童読み物ともいえる秀作です。
本の帯の言葉「もう父さんはいない。ぼくが船を出すしかない」が表象するように、死者の魂を船に乗せて運ぶ「渡し守」の父が殺され、繊細で怖がり屋の少年マイロが父親の代わりに、鎮魂の島に船を出すという、カズオ・イシグロのファンタジー小説
『忘れられた巨人』にもつながるような少年の成長譚は、児童文学特有の輝きに満ちています。
夢現の世界、存分にお楽しみください。
玉越直人
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ささやきの島
¥2,200価格

